なまらいいんでない会分科会

第12回北海道勉強会報告

 

まだ秋の足跡が鈍い2023年10月6日、第12回目の北海道勉強会が池袋サンシャイン60 小樽商科大学後援会緑丘会館で開催されました。

前半、三回目となる北海道の学び舎シリーズは北海道大学水産学部にフォーカスしました。
当日、北大大学院水産科学研究院長、水産学部長である水産学博士続都木靖彰(たかぎやすあき)先生がわざわざ函館より上京して講演をしてくださいました。
テーマは「北海道大学水産学部の歴史と現在の取り組みについて
北大といえば農学部のイメージが根強いですが古くから水産学の研究は始まっており、いろいろな形で農学部と絡みながら今日に至っているということ。
また北大の水産学研究は派生する様々な分野も研究対象に取り込み、総合学部のような広がりを見せているということ。
そして、日本で日常的に行われているベテランの漁師とバイヤーによる「目利き」は欧米的な発想で導入されがちな衛生基準をはるかにしのぐ品質管理水準であるという指摘には、目から鱗が落ちました。貴重なお話を有難うございました。

後半は、書道、水墨画など世界的に幅広く活躍している書家の柳澤曉芳先生による「北海道が生んだ大書人、金子鷗亭と桑原翠邦ー開拓期から昭和2大書人までの系譜ー
和人の歴史としては極浅い北海道と長い歴史ある書の世界。これまであまり触れる機会が無かった関係を膨大な資料を分析して解説いただきました。何と、北海道出身の書家、北海道ゆかりの書家が現在の書道界で大変重要な役割を果たしていることにおおきな驚きと改めて北海道に誇りを感じることが出来ました。元気をいただきました。

講演後は皆様楽しく懇親、交流の輪が広がりました。
恒例の「夜景観賞」、今回は秋の気配も多少加わり空気が澄んで特に美しく瞬く東京でした。